【デザイナーへの道】未経験者でもいますぐできることとは?【その2】
前回は企業が欲しい人材を中心に、お話させていただきました。今回はまったくの未経験者でもいますぐできる実行できることを紹介していきます。
1.ソフトになれる。
ソフトを買うことが難しいという方もいると思いますが、フリーのグラフィックソフトでもよいので、PCで作るということに慣れて見てはいかがでしょうか。可能であればグラフィックソフトではAdobe社のソフトがデザイン事務所で取り扱れているのが一般的です。最初触る方には、グラフィックソフトは癖がある操作となるので、慣れるまでに少し時間がかかるかもしれません。ただ、色んな効果やツールを使うことで、デザインの表現、深みにつながるため、基礎をある程度覚えられることを目指しましょう。
デザインの現場では基礎をできることは当たり前になるので、色んな組み合わせでいかに魅せていけるか?という、応用力が問われてきます。
手書きのイラストが得意な方は、イラストレーターという職にもなりますが、いまの時代はイラストレーターでもデザインソフトをうまく使う方も増えてきています。そうすることで、部分的な作業だけでなく、トータルで一貫してデザインを仕上げられるというのは将来的にも強みになると思います。
2.SNSで発信する。アウトプット
SNSでの発信は、アウトプットの特訓になります。「1日1投稿する。」など条件をつけることでコツコツと練習できるのではないでしょうか。
作ったものが誰にも見られないことに、美徳を考える方もいると思います。しかし、自分のセンスをしるためにも、自分という存在(デザイン)が
どのように見られるのかを恐れず知ることは非常に良い経験値となります。この時に気をつけたいこととして、作品に対しての批評はショックを受けるようなこともあるかもしれません。しかし知り合いは悪いことは言わないと考え、知らない人は良くも言いたい放題言ってくれます。(明らかに、悪意あるコメントはスルーするようにしましょう。)
実は、デザイナーは最初大半の人が通ることとして自分の作品に対して「自信をつける」ということが必要になります。
デザイン事務所でのあるあるとして、先輩からの要求に対して、自分は良いと思っているのにまったく通らないということで心が折れることも多々あります。しかし先輩はそれなりの経験を積んでいます✨後輩には見えていないヴィジョンを描いていたりしますのでうまく汲み取れるまでは、ただただ要求を上手くこなすスキルが必要になってくるのではないでしょうか?
SNSでは自分がしたいデザインを思う存分発信できるという場でもありますので、本業と分けてバランス良く作品を作っていけると良いと考えます。
3.見聞を深める。インプット
デザインに関わらず、興味あるものないもの、美術館、展示会、セレクトショップ、本屋、HP、建造物、神社仏閣などとにかく色んな物を見て、時には話をきき、それをクリエイティブ思考で、考えるということがおすすめです。例えば、電車からみえる景色、何気なくみるのも悪くはないのですが「景色のここの配置、ここの色合いが心地よくみえる✨」などと意識してみる。
そして「ここの感覚をデザインにいかしたい」とまで考えられるようになるとデザイナーとして上達するのではないでしょうか。
自分がデザイン事務所で当時の師匠に言われ印象に残っている言葉があります。イタリア、ミラノサローネという展示会視察に行った時に言われたことです。「とにかくブランド、名所や店舗、数多く見て回ったほうが良い、数多くみることで見識となり、デザインに差が出るということでした。」
世界には多くの有名建造物がありますが、それを実際に見た人間と見ていない人間という観点でも、実際に見ている人というのは何かを得ているのではないかという考えです。そのあたりのデザインマインドは人それぞれなので一理ありかと参考にしてください。
また神社仏閣の建物は個人的には、勉強になることがあります。デザインは、絵的感覚だけとみられがちですが、デザインには設計的要素は非常に重要になります。設計とはレイアウト、配置的なことですが、なぜここにくるのかという“間”の使い方が、素人っぽさとプロの差を出てきます。神社仏閣は、理解できないような形、組み合わせなんですが、そこに必ず意味がある、理にかなった設計だと考えています。その要素は多いにデザインに活かせるのではないでしょうか。
いますぐにできることとして、パソコンやソフトを入手するのがすぐに難しい人は第一段階としてスマホアプリのグラフィックソフトを使うのもいいかもしれません。作ることになれるためです。その後いち早く、PCとソフトを用意できるのと良いですね。